074:フロントフォークシール交換【オーリンズSKFシールキット】

2023/04/16

あーついにきた。

フロントフォークのオイルシールから漏れ(滲み)がでてきました。
今回は、シール交換を自分でやってみましたので、メンテナンスのカテゴリーにUPします。




ちょうど走行距離が33000kmくらいでしたかね。
前回漏れで、スクーデリアオクムラさんとこへOHに出したんでした。
その時の走行距離が22500kmだったので、約1万キロちょっとか。。。。

距離は大して走ってないですが、2019年1月なので、年数が4年半くらい経ってます。
まぁ、ゴム部品の劣化は仕方ないので、すぐにパーツ手配します。



自分で作業するにあたって、
純正シールにするか社外のシールにするか悩みましたが、
SKFのシールキットが意外と評判が良く、
Webikeでも手配できそうだったので、早々に発注。

漏れてるのは片側でしたけど、こういうのは同時に両側交換します。


片側 ¥4730.-  ×2個


高いか安いかで言うと、
高いですけどね(笑)

いや、まぁゴムパーツって意外と高いんですよ。
原価はビックリするくらい安いんでしょうけどね。

黒と緑とあったんですけど、
緑を選択。


で、、、これも手配。
なんでしょう???



これは、オーリンズのトップキャップを外す工具です。
FG811用 8ピンソケット
¥3500.-



フォークオイルも手配しておきます。 1Lで¥3200.- くらい。
量が心配なんですよねー。足りるんかいな??
余計に買っても、次に使うのんって、約5年後だと考えるとピッタリ量を買いたいので、一旦1Lで挑戦します。
計算ではギリ足りる予定。







前回までは外のクルマのガレージで作業してましたが、
ようやくバイクガレージで本格的にメンテができるようになりました。

ホイストあるので、バイク吊ってひっくり返したりできます。



今先に、カウル等の外装パーツやら、カウルステーも外しておきました。
スマホホルダーとかも邪魔になるんで外しておきます。




先にフォークの突き出し量を確認っと。

15mmですね。 記録しておきます。



で、、フォークを外す前に、
トップキャップを先に緩めておきます。

これを忘れると後からキャップを緩めるのに苦労しますので、
素人作業はクランプされている状態で緩めておく方が良いです。



リアはスタンドに掛けたまま、
フロントのステムに近いところのフレームにスリングベルトを掛けて
吊っていきます。



ホイスト最強。
ひょいっと上がります

過去には、ラッシングベルトと単管パイプで吊ってたんで、
結構めんどくさかったんですよ。。。。


ブレーキキャリパーを外しついでに、
フロントのホイールベアリングに問題がないか回して確認。

スムーズに回ります。
ホイールアルマイトを4回目の車検の後に行ってるんで、
23000kmくらいか。
そう考えるとまだ1万キロくらいしか走ってないので、
まだまだ大丈夫でしょうね。


さて、では買った工具でトップキャップを緩めます。
傷防止の為にピンの奥にはゴムブッシュが付いてたり、
オーリンズを傷つねないような心遣い。
ありがたや。。。




フロントを吊ったままで、クランプ緩めて
フォークを下に引き抜きます。
オイルは漏れるわ、汚れてるわでドロドロです。



トップキャップを外して、
ナットの締め込み量を確認しておきます。



パーツを取り外し、
インナーカートリッジのロッドとスプリングを取り出します




インナーカートリッジを指で押さえながら、
オイルを排出すると、、、




スプリングの下にあったカラーが出てきます。
これも取り外し。
向きを確認しておきましょう。




で、その後は
インナーカートリッジの中から小さいピストンとスプリングが出てきます。
こちらも向きを確認しておきます。



この状態で、インナーチューブとアウターチューブが
分離できるようになります。
手で引っ張るとスポン!と抜けます。




ダストシールもオイルシールも付いたまま外せます。
分離してから各シールを取り外していきます。

ダストシールは簡単に手で外せますが、
オイルシールがちょっと手ごわいです。
サークリップが付いているので、先にそれを外したのですが、
マイナスドライバーとかでコジると
アウターが傷だらけになりそうで一旦手を止めます。


ここはちゃんとしておきたいので、
アストロプロダクツにオイルシールのプーラーを探しに・・・・・

店員さんとしばらく一緒に探してもらって
見つかりましたよ!
良かった・・・・在庫あって。 では帰って続きをやろう。

アウトロプロダクツ
T型オイルシールプーラー!!
¥2200.- くらいやったと思う。

グリグリっとやったら、
さすが専用工具。
あて布してやりましたけど、アウターチューブへの
ダメージは無し!
キレイに取れました。結構な力で圧入されてるので、
マイナスドライバーでやってたら
エライ事になってたと思う・

黒いのが外したシール。
左側の銀色のワッシャーはそのまま流用。
黒いスペーサーは純正の高さに合わせる為のもの。
次に緑色のオイルシール
押さえる為のサークリップと最後はダストシール。


ホレ! キレイなもんです。
組付けにはシリコングリスを使って
シールのリップを保護しながら組付けます。

ちょうど、
ピカールの小さな缶が外径ピッタリサイズだったので、
これを使って圧入します。
こりゃエエ!!

ダストシールは手で圧入できます。


後は後ろに見えてるインナーチューブをキレイに掃除して
そっと差込みます。
できたらひっくり返して、
オイルを注ぎます。
Motulのオイル、てっきり赤やと思ってたら
フツーのオイル色でした(笑)


オイルの油面は155mmですが、
あえて少し少な目の150mmにしてみます

油面調整が結構めんどいですが、
調整できたらカラーを入れて・・・






スプリング入れて。。。。

トップキャップとその下のパーツを組み上げます。
これが結構手こずった。。。。。


手がオイルでベタベタだったので、
写真がほぼなく
一気に組み上げ(笑)

前に買ったバイスが役に立ってます。


当たり前ですけど、
フォークは2本あるんでもう1本も同じように交換作業。
さすがに2本目は早いです。

あ! オイルですが1Lでなんとか足りましたーーー!!!


クランプを締める前に
フォークの突き出し量を測って元の位置へ。




突き出し量の調整が済んだら、
クランプボルトを軽く締めます。
フォークキャップを締めないと。

再び登場。
これでトップキャップを締めます。

トップブリッジのクランプのトルクは22N.m


フォークのアンダーブラケットのトルクは
14N.mだそうです。
想像以上に弱いトルクです。知らなかった・・・・


フォークが取り付け終われば
後は元通り組み直します。
やっと終わった・・・・






シール交換後に試走したんですけど、しばらくオイルが滲んできまして、
ひょっとして手順間違ってシールを損傷させたかインナーパイプがどうにかなったのかと思いましたが、
しばらく走るとピタっと止まりました。
良い感じです。
雨天走行の後は表面のオイルが流れてしまうのと泥や汚れで
シールが傷みやすいので、シリコングリスとか塗ってあげるのがいいのかなぁ?

しばらくはこれで大丈夫だな!







前回OH時 メーター 22,500km
今回シール交換時 メーター 33,000km

4年半で10500km 前回よりちょっと少な目 (まぁこんなもんでしょ)

全体の費用を記録しておきますか

SKFシールキット \4700.- 2セット:¥9400.-
Motulフォークオイル \3200.- (1L)
AZシリコングリース ¥800.-


フォークキャップ工具
フォークキャップ用8ピンソケット(OHLINS fork FG811)¥3500.-

アストロプロダクツ T型オイルシールリムーバー ¥2200.-
計 \19100.-



いや〜!!想像以上に安く仕上がりました。
オクムラに出したら5〜6万掛かるんじゃないですかね。
工具代は掛かりましたけど、十分元が取れるくらいです。
スライドメタルの交換は自分では無理だけど、シールだけなら次も自分で交換するかなぁ。。。。
オーリンズは比較的簡単みたいです。
ショーワとかのフォークの方がてこずりそう。。。。。ですね。