053:ホイールアルマイト 【取り付け編】 |
さていよいよ仕上がったホイールを元通り車体に取り付けていく訳ですが、 色々気を遣うところがありますので、慎重に・・・慎重に・・・・ 前回のキャプションでも書きましたが、 今回は消耗パーツに関しては実験的要素を含んでいます。 あくまで管理人の自己判断が含まれています。 参考になさる方は自己責任で行ってください。 |
昨日のニヤニヤが止まりませんw そーっと運んで降ろします。 |
太陽の下で見るとまた一段と綺麗に見えますね〜。 |
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ベアリングを抜くときも、 取り付ける時もホイールの下側に、ボルトを入れておくと、 リムが直接敷いた板に触れないので、 傷付き防止になりますので、 外す時もこの方法で外しました。 |
このように置きます。 |
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準備するものは新品のベアリング2つと、 古いベアリング1つ。 古いベアリングは圧入する時の、 叩き道具として使います。 |
ハンマーも自分で持っているより重たい物を 買いました。モノタロウは何でも安いっす。 軽いハンマーで叩くと振る力が必要になるので、 こういう作業はある程度の重さが要ると思います。 |
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ベアリングの収まるところには、 5-56をシュッとしておきました。 すんなり入りますように・・・・・ |
下のベアリングが新品ベアリングです。 上のベアリングで叩いで圧入します。 外側のリングを叩くように、コンコンします。 |
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慎重かつそこそこ力を入れないと入っていきません。 手元が狂うと綺麗なホイールに ”死の鉄槌” を振り下ろす事になります。 旧ベアリングを叩き入れ過ぎないように注意。 ツラ位置から少し叩いたところで 旧ベアリングの治具は役目終了。 (あ、反対側もありますけどね) |
あとは、ソケットレンチのコマのできるだけ大きな もので、ベアリングの外側を叩くように 外周部を叩いていきます。 |
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ベアリングが奥まできちんと入ると、 叩く音が変わりますので、 そこで止めます。 きちんと収まりました。 意外とキツくなかったので、苦労せずに済みました。 |
反対側から見た様子。 ちゃんと入ってますね。 |
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今回は使用しませんが、 これが純正のダストシールです。 ちなみに2個づつしか発注できませんでした。 |
こちらも今回使用しない フロントホイールベアリング。 中身に対して箱がデカいw ベアリング様はオイル+ビニールでグルグルされていました。 |
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純正指定パーツのベアリングはメーカーがSKF イタリア製と書かれていました。 調べてみたら日本法人もあるんですね。 なんかもうね、、、どういう流通になってるんでしょうかねw |
これはホイールのセンターに入るスペーサー。 ベアリングを抜くときにこのスペーサーに小さな切り欠き しか無いので、叩き出すのに苦労しました。。。 こんなん無くてもエエんちゃうん?って思うでしょ? コレ絶対要るんです。 NSRの時に調子乗って、こんなん要らんと思って省いたら、 出先でベアリングが粉砕してエラい事になりました。。。。 アクスルシャフトの外側から掛かる外圧を ベアリングが直接受けてバラバラになってしまったんですよね。。。 反省 |
今回のベアリング取り外し時に苦労した点として、 このスペーサーの切り欠きが小さすぎた事があり、 次回の作業工程の事を考え、 少し拡張しておく事にします。 注意:コレ、やっていいかどうかわかりません。 |
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取り外し時にかなり叩いたんで、切り欠き部分が 多少変形していた事もあり、少し削って拡張。 反対側も少し取っ掛かり用に削って拡張。 |
幅にして約5mm程度にしてありますので、 次回交換するときは、 叩く治具ももう少し頑丈なものを「使えると思います。 |
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スペーサーをセットしてみるとよくわかるのですが、 このスペーサーがベアリンのインナーレースに合うようになっています。 |
さて、こちら側のベアリングも入れていきましょう 。 |
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さっきと同じ要領で、 古いベアリングを使って叩き入れていきます。 音が変わったら圧入完了。 |
ダストシールも挿入します。 | |
一応、こういうものには規格サイズってのがあるんで、 基本的に同じサイズを選べばOKのはず。 |
規格さえ合えば、 国内で入手が楽で、安いものを選択しておけば 良いと思います。 |
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で、ここまで出来たら 気になっていたエアバルブの干渉を確認しておきましょう。 大丈夫だと思いますが・・・・ 一度仮組み立てします。 ホイールセットして、右側のブレーキキャリパー を取り付けします。 |
エアバルブも取り付けて、 当たらないか確認。 おーーーー!! 大丈夫やったー!!! |
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バルブもこれで本締めします。 74度タイプでも大丈夫やった。 良かったよかった・・・ |
さて、ブレーキローターも取り付けていきます これは左右間違えずに 元のマーキングの所に取り付けていくだけ〜。 |
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ブレーキローターも左右取り付けして、 軽く回してチェック。 OK。 さすがにベアリング+シール、スペーサー、ブレーキローターを付けると そこそこ重くなってきました。。。 |
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リア側はすごく楽です。 |
エアバルブを取り付けるくらいしか やる事はありません。 |
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穴の内側までアルマイトしっかり。 |
内側からバルブを通して・・・・ | |
締めるだけ! ネジ山を傷つけないか気を使いましたわ〜。 |
これにて付属パーツの組付け完了。 このまま藤原タイヤさんに、 タイヤを入れて貰いに車に乗せて持ち込みします。 |
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で、、、 藤原タイヤさんで、タイヤ装着完了! 今回も中古タイヤです。 スタッフの方もこの仕上がりに、驚いておられました。 |
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よし、持って帰ってきたぞ。 |
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リアはやっぱ片持ちスイングアームなので、 存在感バツグンですね。 |
造形的はフロントホイールの方が 複雑な形状をしてるんですけど、 ブレーキローターで隠れてしまう部分があるのが残念。 |
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しばらく休んでいた、 アクスルシャフトちゃんにご登場いただきましょう。 |
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アクスルシャフトをい入れた後に、 念のため干渉等無いか確認し、 軽く回してみます! |
グルグルグルグル〜。 おーーー!!回る! 回る!!! イイ感じです。 ベアリング交換したら絶対にやりたくなるやつですよね〜。 ヨシ!OK 後はキャリパー付けて、フェンダー付けたらOK |
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そしてリア。 こっちは簡単。 |
リアアクスルにはめて、ナット締めれば終了です。 ホイールナットの緩み止めのピンを忘れずに〜 |
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よし、組付け完了! |
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これは別日に撮影したものですが、 なかなかヤラシイ感じになりました。 中尊寺金色堂仕様とでも名付けておきましょうか。w ツーリング先でも同じDucati 1098Sに出会う確率は低いのですが、 この仕様であればほぼ被ってないと思います。 どこに居てたかバレてしまうんじゃないのか・・・? ま、見かけたらお声がけください。 |
皆さん、気になるのはこの仕上げに掛かった費用だと思いますので、 参考までに書いておきます。 アルマイト加工費用 \8,000.-/本 ×2 =\16,000.- 塗装剥離費 \4,000.- 送料 \2,038.- ×2(往復) =\4076.- タイヤ脱着(バランス含む) \4320.- 同時交換パーツ ホイールベアリング \2898.- ×2個 ダストシール \888.- ×2個 フロントエアバルブ \864.- リアエアバルブ \1404.- その他治具、工具、消耗品、ネジ類 \3000.- くらい? 総額で \40000.- くらいです。 ま、別途ブラスト費用が掛かったり、金額が違う場合もあるとは思いますが 参考までに。また、上記消耗パーツは純正品番の金額を入れています。 何回も言いますが、Atomicrunさん、エエ仕事されますわ〜。 非常に満足度高いですね。 ちょっとイメチェンしたい方、どうですか?? |