047:Tune ECU 導入 (Android版) |
そもそもTuneECUって何ぞや?? って方は、TuneECUの本家URLなんかを 参照して頂きながら読んでください。 最近のバイク (って言っても、モデルイヤー的には10年以上前のバイクですが) 車両に搭載されたコンピューター: ECU がメンテナンス告知やエラー警告、燃料噴射マップ等を 司っています。 そんなECUにちょっとアクセスできるようにしてくれるのが、 TuneECUのできる事になります。 例えば、燃調を変更したりするとなると、お手軽にやるなら、ダイノジェットとかのパワーコマンダー等を購入して、 ECUとFIの間に噛ませて、ノーマル比+10 とか +5 とかでセッティングしますよね? その燃調を間接的に増減させるのではなくて、直接ECUのマップそのものを変更する事ができます。 また、車両が記憶しているエラーコードの読み出しや、定期メンテナンス表示のリセットなんかもできるようになります。 こういうメンテナンス系のダイアグ診断ツールはMARCさんが取扱いをされていますが、 どちらも結構高い。。。。 パワーコマンダーで、5万〜7万くらい。 ダイアグ診断機も、5万〜6万くらい。 どうしようもなくなったら、市販品を買おう。。。。 今回は、TuneECUを使ってウチのDucati 1098S と会話をする! が目的です。 |
まずこれが、TuneECUのサイトのスクリーンショットです。 URLは、 http://www.tuneecu.com/ です。 内容はしっかり読んでください。 |
最近のブラウザは翻訳機能が付いてるんで、外国語が苦手でもこんな風に翻訳してくれます。 便利ですね〜。 (ちなみにGoogle Chrome です) 内容的には、訳もわからずECUにアクセスして壊すなよ! って書いてあると思ってください。 自己責任で使用する事。最悪の場合はエンジンを壊しますよと注意書きがしてあります。 オフィシャルには、2019年7月が最終更新日となっていますが、 内容はメンテナンスされていません。 TuneECUの Windows版はこのサイトからダウンロードができます。会員登録等も必要ありませんフリーソフトです!! |
そもそもは、ウチのDucati 1098Sに点いた ”サービスメンテナンス表示” これがですね、キーONした時に数秒間点滅表示するんですよ。 普段から、メンテナンスは自分でやってますので、 表示だけが点いたままの状態になってます。 タイミングベルトはまだ換えてません。一応バラしてベルトは確認しましたが、 劣化してる気配は全くありませんでしたので、もう少し後の作業とします。 が、、、、このメンテナンス表示、 マニュアルを見ても、ディーラーの診断機に繋げてリセットするようになってます。 え!? ユーザーメニューから消せないんスか。。。。 で、調べ出した末にたどり着いたのがTuneECUだったって訳です。 |
そうと決まれば、車両側のコネクタからTuneECUを接続する為の 接続ケーブルを準備しないといけません。 これは、ヤフオクで購入する事に。 コネクタ自体はAmzonでもたくさん扱ってましたが、 ピンアサインを調べるのが面倒なんで、楽させてもらいました。 ¥2480.- 意外と良心的な金額で良かった。 ま、部材の事を考えるとこれでも高いんでしょうけど。(笑) |
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届いた届いた〜。 小さい方のコネクタは車両側接続用。 Ducatiの車体側に診断ツールを接続するコネクターがあります。 通常は蓋がしてあります。 で、手前がOBD2コネクターです。クルマには2006年頃からですかね? このコネクターの搭載が義務付けられてるようなので、 見た事ある人は多いんじゃないでしょうか? 要はこのOBD2の規格で読み出せるようにしようって訳です。 |
はい、これがOBD2コネクター部 |
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これが、OBD2のコネクターのピンアサインのようです。 多分使ってるのはCAN Hiと CAN Low なんだろうとは思いますが、深追いしません(笑) |
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車両側は3ピンですが、 これも本当に3ピン全部使ってるのかな? で、、、これだけだとPCとの接続ができませんので、 OBD2スキャンツールというUSBケーブルを準備します。 |
これが私の購入したOBD2スキャナケーブル。 これはですね、Amazonでも類似品が大量に出てまして迷います。 肝心なのは、FTDIチップセット搭載のものでないとダメです。 金額も意外と安い。 |
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で、、、届きました。 見るからに怪しいw 中国より来た模様。 大丈夫かいな?? |
内容物。 とりあえずは新品のようです。 |
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ドライバーらしきものが収容されているであろうCD-ROM 8cm版(笑) 謎のパンダのロゴがムカつくw 一応、ウイルス対策ソフト使って、検疫しておきました。 何も出ず。。。。ホッ。。。。 |
誇らしげに、OBD 2 のロゴが書いてあります。 | |
良かった・・・オス口で。。。 オスメス逆やったら、またここで手間取るところでした。 |
よし、これでケーブル同士を繋いでっと。。。。 | |
よし、これで役者は揃った。 では準備を進めていきます。 まずは、PCにTune ECUをインストール。Ver2.5.8 を入れる で、、 同HPからリンクされているFTDIドライバをインストールする。 環境はWindows7 Professional のHPノートPC。FTDIドライバはCDの添付がありましたが、 HPからリンクされているものを入れてみます。 |
そうこうしているうちに、Windows版のTuneECUがなかなかうまくいかず、(通信が確立しない。。。) ドライバーを入れなおしてみたり、通信速度や通信手順を変更してみてトライしていましたが、 全く先に進まなくなってきました。 ノートPCのOSを入れなおすか、、、いっその事Win10にUPデートしようかと思っていたところに ふと思い出しました。 |
子供の学習用に、タブレットを買ってたんですが、 最近は塾にも行くし、助手1号はハイスクール生になってしまったんで、そもそももう使ってません。 無償版のTuneECUに拘るつもりでしたが、Androidタブレットがあるんやったら話は別や!! なにしろAndroid版は有償版なだけあって、アップデートがきちんとされてます。 サポートもあるそうです。(英語のフォーラムみたいですけど。。。w) で、調べてみた。 |
Google Play で ”TuneECU” で検索するとすぐ出てきます。 価格は私が購入した時(2019年5月末頃)では、 ¥1240.- やったかな? どちらかというと、Androidタブレットをしばらく使っていなかったので、 AndroidのOSのVerUPをしたり、GooglePlayを使えるようにするまでの方が 時間が掛かりました。。。 上のスクリーンショットは後から撮ったものなので、 既にインストールされています。その後ソフトの更新が掛かってるので、 日付が2019/06/24になってます。 この記事を書いてる時点で、Verは v4.5.28 (2019/08/07) になってました。 見た目は変わってません。 |
一応、アプリについての説明をみておきましょう。 Windows版のTuneECUと同様に、 FTDIチップセットとかELM327とか書いてます。 なんかVerが、1.3a、1.4、1.5 とも書いてあります そんなVer書いてたっけ・・・!? |
対象車種は各社結構ありますね〜。Ducatiは・・・?? えーと、749、848、999、1098、1198か〜 Sって書いてないけど大丈夫でしょ(笑) 他には、StreetFighter 848&1098 Monster S2R 800、1000、S4R Hypermotard 1100 (not EVO) EVOはアカンのかい! Multistrada 1000、1100 ST3、ST4 最近のパニガーレとかモンスターの1200とかスクランブラーとかは 対応してないんやね。。。 |
Android版のTuneECUのインストールができたら、 タブレットを持ってさっそくバイクの所へ持ってきました。 ケーブルはWindows版で使おうと思って準備したケーブルをそのまま 使うつもりです。 タブレットには普通のUSBケーブルを差すコネクタがありませんので、 マイクロUSBの変換ケーブルを使って繋ぎます。 |
もう既に差してますが、 車両側は、ECUの近くに蓋のしてある防水コネクターがありますので、 蓋を外して接続します。 |
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診断ケーブルには電源が要りますので、 余ったバッテリーで12Vを供給してあげます。 あ、もちろんこの給電は、車体のバッテリーから取っても良いんですが、 カバーを外したりめんどくさいので、こうしてるだけです。 バッテリーを接続すると診断ケーブルのLEDが光ります。 |
さぁ、TuneECUを起動します。 左下の、青い丸いアイコンのやつですね。 |
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一番最初に立ち上げると、 TRIUMPHの画面が立ち上がってきます。 |
右上のECUメニューから、 ”Select” を選択。 |
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選択肢の中から、 ”Ducati (Marelli ECU)” を選択。 結構選択肢が多いので、 下にスクロールする。 |
次に、ECUメニュー から、 ”Connect” を選択 すると・・・・・ |
右下の電圧が表示されているあたりに、グリーンのランプが点滅し、 通信が確立。接続されると、表示が変わります。 |
まずは、メーターに表示されたService 表示を消す事から。 ECUメニューから ”Tests & Adjustments” を選択 |
定期的に表示されるサービス表示のリセットなので、、、 ”Reset servece Interval” を選択すると、、、、 |
ハイ!完了!! これだけです。 これだけの事なんですが、次回、キーOFFしてから、キーONしても もうSERVICE表示は出ません。 次に出るのは 24000kmになった時ですね。 |
Tune ECUですが、Service Reset だけではありません。 エラーコードの確認や、各種センサーのリセット、燃調の調整等色々できますので、 気が向いたら触ってみようと思います。 あ、、、、ちなみに、 ノーマルのECUでは、MAPの読み出しができませんでした。(という事は、MAPの書き換えができない様子) テルミのECUでやってみたら、MAPの読み出しや、数値の変更ができますので、 ノーマルECUはできないんですかね?(なんか間違ってたらご指摘ください。) |