047:Tune ECU 導入 (Android版)

2019/05/05

そもそもTuneECUって何ぞや?? って方は、TuneECUの本家URLなんかを
参照して頂きながら読んでください。

最近のバイク 
(って言っても、モデルイヤー的には10年以上前のバイクですが)
車両に搭載されたコンピューター: ECU がメンテナンス告知やエラー警告、燃料噴射マップ等を
司っています。

そんなECUにちょっとアクセスできるようにしてくれるのが、
TuneECUのできる事になります。


例えば、燃調を変更したりするとなると、お手軽にやるなら、ダイノジェットとかのパワーコマンダー等を購入して、
ECUとFIの間に噛ませて、ノーマル比+10 とか +5 とかでセッティングしますよね?
その燃調を間接的に増減させるのではなくて、直接ECUのマップそのものを変更する事ができます。
また、車両が記憶しているエラーコードの読み出しや、定期メンテナンス表示のリセットなんかもできるようになります。
こういうメンテナンス系のダイアグ診断ツールはMARCさんが取扱いをされていますが、
どちらも結構高い。。。。
パワーコマンダーで、5万〜7万くらい。 ダイアグ診断機も、5万〜6万くらい。

どうしようもなくなったら、市販品を買おう。。。。

今回は、TuneECUを使ってウチのDucati 1098S と会話をする! が目的です。



まずこれが、TuneECUのサイトのスクリーンショットです。
URLは、 
http://www.tuneecu.com/ です。 内容はしっかり読んでください。



最近のブラウザは翻訳機能が付いてるんで、外国語が苦手でもこんな風に翻訳してくれます。
便利ですね〜。 (ちなみにGoogle Chrome です)
内容的には、訳もわからずECUにアクセスして壊すなよ! って書いてあると思ってください。
自己責任で使用する事。最悪の場合はエンジンを壊しますよと注意書きがしてあります。

オフィシャルには、2019年7月が最終更新日となっていますが、
内容はメンテナンスされていません。
TuneECUの Windows版はこのサイトからダウンロードができます。会員登録等も必要ありませんフリーソフトです!!





そもそもは、ウチのDucati 1098Sに点いた ”サービスメンテナンス表示”
これがですね、キーONした時に数秒間点滅表示するんですよ。

普段から、メンテナンスは自分でやってますので、
表示だけが点いたままの状態になってます。
タイミングベルトはまだ換えてません。一応バラしてベルトは確認しましたが、
劣化してる気配は全くありませんでしたので、もう少し後の作業とします。


が、、、、このメンテナンス表示、
マニュアルを見ても、ディーラーの診断機に繋げてリセットするようになってます。

え!? 
ユーザーメニューから消せないんスか。。。。

で、調べ出した末にたどり着いたのがTuneECUだったって訳です。

そうと決まれば、車両側のコネクタからTuneECUを接続する為の
接続ケーブルを準備しないといけません。
これは、ヤフオクで購入する事に。

コネクタ自体はAmzonでもたくさん扱ってましたが、
ピンアサインを調べるのが面倒なんで、楽させてもらいました。

¥2480.- 意外と良心的な金額で良かった。

ま、部材の事を考えるとこれでも高いんでしょうけど。(笑)
届いた届いた〜。 小さい方のコネクタは車両側接続用。
Ducatiの車体側に診断ツールを接続するコネクターがあります。
通常は蓋がしてあります。

で、手前がOBD2コネクターです。クルマには2006年頃からですかね?
このコネクターの搭載が義務付けられてるようなので、
見た事ある人は多いんじゃないでしょうか?

要はこのOBD2の規格で読み出せるようにしようって訳です。




はい、これがOBD2コネクター部


これが、OBD2のコネクターのピンアサインのようです。
多分使ってるのはCAN Hiと CAN Low なんだろうとは思いますが、深追いしません(笑)


車両側は3ピンですが、
これも本当に3ピン全部使ってるのかな?

で、、、これだけだとPCとの接続ができませんので、
OBD2スキャンツールというUSBケーブルを準備します。



これが私の購入したOBD2スキャナケーブル。
これはですね、Amazonでも類似品が大量に出てまして迷います。

肝心なのは、FTDIチップセット搭載のものでないとダメです。

金額も意外と安い。
で、、、届きました。

見るからに怪しいw
中国より来た模様。 大丈夫かいな??

内容物。

とりあえずは新品のようです。
ドライバーらしきものが収容されているであろうCD-ROM
8cm版(笑)
謎のパンダのロゴがムカつくw
一応、ウイルス対策ソフト使って、検疫しておきました。
何も出ず。。。。ホッ。。。。



誇らしげに、OBD 2 のロゴが書いてあります。
良かった・・・オス口で。。。

オスメス逆やったら、またここで手間取るところでした。

よし、これでケーブル同士を繋いでっと。。。。
よし、これで役者は揃った。

では準備を進めていきます。
まずは、PCにTune ECUをインストール。Ver2.5.8 を入れる

で、、
同HPからリンクされているFTDIドライバをインストールする。
環境はWindows7 Professional のHPノートPC。FTDIドライバはCDの添付がありましたが、
HPからリンクされているものを入れてみます。




!!!方針転換!!!


そうこうしているうちに、Windows版のTuneECUがなかなかうまくいかず、(通信が確立しない。。。)
ドライバーを入れなおしてみたり、通信速度や通信手順を変更してみてトライしていましたが、
全く先に進まなくなってきました。
ノートPCのOSを入れなおすか、、、いっその事Win10にUPデートしようかと思っていたところに
ふと思い出しました。

ウチに確かAndroidのタブレットがあったやん!!

子供の学習用に、タブレットを買ってたんですが、
最近は塾にも行くし、助手1号はハイスクール生になってしまったんで、そもそももう使ってません。
無償版のTuneECUに拘るつもりでしたが、Androidタブレットがあるんやったら話は別や!!
なにしろAndroid版は有償版なだけあって、アップデートがきちんとされてます。
サポートもあるそうです。(英語のフォーラムみたいですけど。。。w)
で、調べてみた。

Google Play で ”TuneECU” で検索するとすぐ出てきます。
価格は私が購入した時(2019年5月末頃)では、 
¥1240.- やったかな?

どちらかというと、Androidタブレットをしばらく使っていなかったので、
AndroidのOSのVerUPをしたり、GooglePlayを使えるようにするまでの方が
時間が掛かりました。。。
上のスクリーンショットは後から撮ったものなので、
既にインストールされています。その後ソフトの更新が掛かってるので、
日付が
2019/06/24になってます。
この記事を書いてる時点で、Verは 
v4.5.28 (2019/08/07) になってました。

見た目は変わってません。


一応、アプリについての説明をみておきましょう。
Windows版のTuneECUと同様に、
FTDIチップセットとかELM327とか書いてます。
なんかVerが、1.3a、1.4、1.5 とも書いてあります
そんなVer書いてたっけ・・・!?


対象車種は各社結構ありますね〜。Ducatiは・・・??

えーと、
749、848、999、1098、1198か〜 Sって書いてないけど大丈夫でしょ(笑)

他には、StreetFighter 848&1098
Monster S2R 800、1000、S4R
Hypermotard 1100 (not EVO)
EVOはアカンのかい!
Multistrada 1000、1100
ST3、ST4

最近のパニガーレとかモンスターの1200とかスクランブラーとかは
対応してないんやね。。。






Android版のTuneECUのインストールができたら、
タブレットを持ってさっそくバイクの所へ持ってきました。
ケーブルはWindows版で使おうと思って準備したケーブルをそのまま
使うつもりです。
タブレットには普通のUSBケーブルを差すコネクタがありませんので、
マイクロUSBの変換ケーブルを使って繋ぎます。


もう既に差してますが、
車両側は、ECUの近くに蓋のしてある防水コネクターがありますので、
蓋を外して接続します。


診断ケーブルには電源が要りますので、
余ったバッテリーで12Vを供給してあげます。

あ、もちろんこの給電は、車体のバッテリーから取っても良いんですが、
カバーを外したりめんどくさいので、こうしてるだけです。

バッテリーを接続すると診断ケーブルのLEDが光ります。


さぁ、TuneECUを起動します。

左下の、青い丸いアイコンのやつですね。
一番最初に立ち上げると、
TRIUMPHの画面が立ち上がってきます。


右上のECUメニューから、 ”Select” を選択。

選択肢の中から、 ”Ducati (Marelli ECU)” を選択。
結構選択肢が多いので、
下にスクロールする。
次に、ECUメニュー から、 ”Connect” を選択

すると・・・・・





右下の電圧が表示されているあたりに、グリーンのランプが点滅し、
通信が確立。接続されると、表示が変わります。


まずは、メーターに表示されたService 表示を消す事から。

ECUメニューから 
”Tests & Adjustments” を選択

定期的に表示されるサービス表示のリセットなので、、、

”Reset servece Interval” を選択すると、、、、


ハイ!完了!! これだけです。
これだけの事なんですが、次回、キーOFFしてから、キーONしても
もうSERVICE表示は出ません。 次に出るのは 24000kmになった時ですね。


ちょうど24000kmの時のServiceResetを動画に撮ったのがコチラです


Tune ECUですが、Service Reset だけではありません。
エラーコードの確認や、各種センサーのリセット、燃調の調整等色々できますので、
気が向いたら触ってみようと思います。
あ、、、、ちなみに、
ノーマルのECUでは、MAPの読み出しができませんでした。(という事は、MAPの書き換えができない様子)
テルミのECUでやってみたら、MAPの読み出しや、数値の変更ができますので、
ノーマルECUはできないんですかね?(なんか間違ってたらご指摘ください。)