023:自作LEDウインカーの製作

2014/04/29


2013/11/09の作業No:013 でテールランプを交換して、フェンダーレスにしました。
純正のウインカーは取り外してしまいましたが、
スモークテールランプ内蔵のコンビネーションランプ(LED)ですので、
視認性にやや難があると思っていました。Ducati 1098S のシートカウルには両サイドに
ダクトがありまして、ここにウインカーを仕込んでやろうというのが今回の趣旨です。




まずは材料の調達から。。。

最近はネットで電子パーツも購入できますので、
日本橋をウロウロする事なく手に入れられます。

但し、規格や定格がわかっていないとダメなので、
きちんと下調べは必要です。







LEDは砲弾型ではなくより指向性が広い(広角に光を放射する)
ように、FLUX LEDを選択しました。

光度・輝度が黄色(アンバー)が 1000〜1500mcd
赤(レッド)が2000〜3000mcd
角度がどちらも90度
駆動電流はどちらも30mA

このLEDの明るさというのは、指向性やLEDの種類によって
実際の見た目がかなり違うと思います。
そういう意味では、ある程度LEDが見れる(比較できる)ところで
目を養っておくしかありません。
角度が狭ければそれだけ光度の数値が大きかったりしますので、
光度・輝度のカンデラだけで選ぶと失敗します。




FLUX LEDは足が4本あります。
混ざってしまうとクリアなので、アンバーだかレッドだかわかりません。(笑)
極性は2本がアノード、2本がカソードとなってます。




こちらは定電流ダイオード(CRD)15mAをいっぱい購入。
30mAで駆動させる場合は、
2本を並列接続します。





基板上に並べてみます。
この基板は日本橋で調達。緑色のガラスエポキシにしました。
FLUXが5mm四方の正方形なので、
規則的に並べていけます。
基板もそのサイズ(規格)で穴が空いてます。



一応点灯試験をしてみます。照射角度90度はきちんとあるようです。
写真で見るとアンバー(左)と、レッド(右)の違いがわかりにくいなぁ。





さて、いよいよシートカウルを外しにいきます。

ちょうど後ろから見たところですが、
左右にダクトがあります(黄色の〇印)ので
ここに仕込んでやろうと思っています。


シートカウルを外しました。

外したシートカウルの左側


同じく外したシートカウルの右側。

どちらもメッシュシートが貼ってありますが、
メッシュはそのままで裏側に仕込む予定。



ここからは室内作業です。

こういった自作での試行錯誤では屋外でやると
完成度が落ちるので(笑)

なんでか?
日も暮れかけやし、、、ま、こんなモンでエエっか!?
という心理に陥りやすいのです。

とりあえず基板上に
ダクトに合う形状に並べていきます。



お!意外とエエ感じ。。。。

最初は、アンバーとレッドを交互に並べていました。


何度か仮止めしては、点灯試験を行う。

ダクトが斜めに開口しているので、
後ろから見ると少し光軸がズレますので、
できるだけ真後ろに向くように
少し斜めに置いていきます。



できるだけ少ない配線で済むように
CRDと配線を仕込んでいきます。
配線は基本的に全て裏側で行います。

現状はアンバーのウインカーだけの状態なので。。。。


カウルのダクトとフィッティングしながらだと
もう少しだけ余裕があります。

ここにストップランプ連動で、レッドのFLUXを
入れる事にします。



念の為、アンバーだけで点灯試験。


おおっ! これだけ連ねると想像以上に
明るいゾ!! 片側で8個のFLUXです。



追加でレッドのFLUXを追加。
配線はウインカーとは別配線になるので、
少しゴチャゴチャしてきました。。。



レッドのFLUXを追加して再度点灯試験。

良い感じです。



全てのLEDがやや斜めにマウントされました。

ハンダ付けがなかなか職人技を
使いましたよ。



何度もフィッティングをしながらなので、
ダクト部にピタリ!!



テープで仮止めして
点灯試験。
これでウインカーも良く見えるでしょ。

我ながらワクワクしてきました♪



現状はこんな状態です。(左右2セット)

え? まだ何かするのかって?



裏側の配線はこんな感じ。
ウインカーとストップランプの連動をさせますので、
片側にプラス(赤)2本、マイナス(黒)2本が
出ています。



ダクト内に取り付けするのですが、
四角い基板のままだとちょっと不細工なので、
FLUXの置いてある部分だけを残して
後はカットしてやろうと思い、カッターで削っていきます。

しかし、ガラエポの基板、想像以上に頑丈で固いです。
カッターでは刃が立ちません。。。



あれ? 背景が
カッター台からコンクリートに!?(笑)

外に持ってきました。



じゃん!

この方のお世話になろうと思います。



ディスクグラインンダーと基板さん♪



キィーーーーーン!!!!

一瞬にして斜めにカット成功。
さすが切断砥石!!

ホント一瞬ですよ!



くの字の内側は切りすぎないように
慎重に・・・・

それでもカッターで切る事を考えたら
雲泥の差ですし、切断面も研磨されてキレイです。



ガレージで、キィーーーンとやる事30分くらいでしょうか?

2セット完成。
製品にしたいくらい。

メッシュのダクト部への取り付けはワイヤーで固定を
考えてますので基板の端の穴は数か所残して
切断しています。

ここらへんは現物合わせです。



作業が終わると、あたりは
グラスファイバーの粉がいっぱいで真っ白に。

キレイししてLEDはブレーキクリーナー吹きかけて
から再び部屋へ。



取り付けはダクト部に細めのワイヤーで留めるだけです。

あまりややこしい事は考えない事にします。



なんだか配線がいっぱいになってます。



既存のLEDテールランプの配線に
割り込ませるようにウインカーとストップランプの配線を
接続していきます。



よし! できた。

右ウインカー!!



左ウインカー!!



ストップランプ!!


これにて屋内テスト完了!!



後は車体に取り付けるだけ。

だけ。。。とは言っても
本当は実車に付けた後の方が心配。

車両は、エンジン掛けると電圧が14Vくらいまで上昇
するので、壊れないかと。。。。



視認性はまずまず。
ウインカーテストOK!



ストップランプ連動で両サイドのレッドFLUXが
3個づつ光ります。










構想してから部品を手配し、実行に移すまでに
結構な時間を割きましたので、自作ながら割と完成度が高く、満足度も高かった今回の作業。

フェンダーレス化してから約半年ですもんね(笑)

作業の最初と最後で、ナンバープレートを留めているステーが、
シルバーから黒に変わっている事に気付いた人は居ますか?(笑)

少しずつ、、、少しずつ。。。。進化しているのですよっと。