005:乾式クラッチ廻りのメンテナンス

2013/06/23

私がDucatiを買った理由の一つでもある
”乾式クラッチ” ここがキレイでないとやっぱりね。 

純正のストック状態ですと、カバーはクローズドタイプなので、
スプリングやプレートは見えないのですが、定番カスタムとしては
カバーをオープンタイプに変更するってのが「基本」みたいになってます。
Ducati Performanceのカバーは大人っぽくて良いのですが、
その隙間から覗くスプリングがなんともみすぼらしい。。。。

わかりにくいと思うので、
カバーを外してみます。





おわかりになりますでしょうか?

錆びております。。。












カバーをオープンタイプに変更されたオーナーの方の
共通の悩みかもしれませんねぇ(笑)
素材が鉄のスプリングですし、熱が加わる事もあり
錆びやすいみたいです。
スプリングリテーナーやボルトもなんだかくたびれてます。





まずはバラしてみましょう。
ヘキサゴンレンチでボルト6本を外していきます。

普通に手で回せるトルクです。



外れました。
まんべんなく錆びてます(笑)




フェイスプレート(プレッシャープレート)もメッキの
Ducati Performance
ひそかに自己主張してます。



外すのは、手前に引っ張るだけ〜




一応、クラッチ板の摩耗の確認と
アウターバスケットの摩耗の具合をチェック
しておきます。たかだか5000kmなんでまだ問題はありません。



なんで、外したんやろう?
プッシュロッド・・・・
今回の作業では外す必要ないんですけど。(笑)





プレッシャープレート。
中心にはベアリングが圧入されております。
プレッシャープレートを交換するなら新品のベアリングを
手配するか。。。




一応、表面はメッキされてるんで、
キレイに磨いておきました。

こういう部分がキレイになると気分的にいいもんです。





ベアリングのインナーは13mmのソケットが合いました。
外す時はこれで叩けば外れます







ついでなんで、アチコチのボルトを
ステンレス化します。
クラッチスプリングを止めていたボルト6本を
交換予定で買ってきました。

ついでにカウルを止めているボルトに咬ませる
プラスチックのワッシャーも購入。

一番左が、スプリングの錆び取りに使う予定の
ワイヤーブラシ



ワイヤーブラシをドリルに取り付けて・・・と。。。











ラジオペンチで持って、
ブラッシング♪

左側が錆び取り後のスプリング。
外側がツルン♪としてます。
内側はちょっと磨きにくい(というかブラシが入らない)ので、
ちょっと雑な仕上げとなってます(笑)




このまま組み付けると、
数週間もしないうちにまた錆びが出ると思いますので、
適当にあったサーフェーサーを
吹いておきました。
艶消し仕様です(笑)





見た目キレイになった!







ハロゲンランプで乾燥促進

なんちゃって焼き付け塗装(笑)






後は順に組み付けていくだけです






これにてみすぼらしい
錆び錆びとはおさらばです。

至る所、ピカッとしてます









今回は、何ら性能に変化はありませんが、クラッチ板やアウターバスケットの摩耗具合が
確認できましたし、錆びの出ている部分もキレイになりましたので、
オーナーとしての満足度は高いです。

ま、スプリングの錆びに関してはいつまでこのサーフェーサーだけの塗装で
耐えてくれるかわかりませんが(笑)
しばらくこのままいきます。
アルマイトのリテーナーとか、メッキスプリングとかアエラからは
ステンレスのスプリングが出てるんですが、
スプリングキットだけに\10000.-って! なんか腹立つなぁ


クラッチ操作の重さに我慢できなくなってきたら、
スプリングレートの低いものに換えてみようかなぁ